ペーパータオルは外国人専用です(笑)
嫁入りの儀があったころの話をついでに書きます。
私が勤めている外資系A社は、協業している日本メーカB社の工場に一角を間借りしておりました。そこは郊外にある歴史ある工場です。つまり古いってことです。2階建ての工場建屋の2回の角部屋が私たちA社が借りている部屋でした。多分60年代か70年代に作られた工場がそのまま使われています。普通の家庭ならとっくにリフォームするところですが💦
外資系の社員にとってはこれはかなりショックでしょう。A社のオフィスはxxヒルズにあるような綺麗で快適オフィスなのに、このプロジェクトのメンバーだけはB社の工場という純和風の工場が仕事場です。私は若いころは日系メーカの工場で働いた経験があるので、まあそのころに戻った(30年くらいですが(笑))だけのことではあります。ある意味懐かしい雰囲気です(笑)
プロジェクトのメンバーの半分は外国人でした。出身は欧米やらアジアやらいろいろでした。アジア系はまだいいですが、欧米系の人にとってこの環境は辛かったようです。特に問題になったのは、「トイレにペーパータオルがない!」こと。 エコなのか経費削減のためなのか?多分後者だと思われますが、トイレにはペーパータオルもエアータオルも何も置いてありません。要は自分のハンカチで拭きなさいってことですね。ここでは間借りしている立場なので、文句も言えず、というか言っても相手にしてもらえなかったという状況でした。
そんなある日、私の上司が異動になり、後任のアメリカ人が日本に赴任しました。そして初めてB社の工場にやってきたのは夏の暑いころでした。アメリカ人はテキサスの出身で、大柄の女性です。駅から工場まで歩いて大汗をかいて(駅から工場まで田舎道を炎天下の中10分ほど歩きます)やっと工場に到着。その足で工場のトイレに立ち寄りました。その後なかなか出てこない。あとで聞いたのは、トイレにペーパータオルがない!!と困り果てて、手も拭けず途方にくれ、結局手がびちょびちょのまま出てきたのだとか(笑)アメリカ人ですから、ハンカチなんか持ってないのが当然のようです。
よっぽどこの体験がトラウマになったようで(笑) そのアメリカ人上司はその後いろんなところでいろんな人にこの話を触れ回っていたようです。「日本の工場のトイレにはペーパータオルもない!」と言ってたのかどうかはわかりませんが、まあそんな感じだったのでしょう。。。
しばらくして、いつの間にかトイレにペーパータオルが置かれるようになりました。そして、タオルを置いたそばに小さい紙に印刷された注意書きが、、「外国人専用 Foreigner Only」と。。えー! 外人はいいけど日本人は使っちゃだめってか?「外人に(しかもちょっとえらいやつに)文句を言われると弱い」を地で行くこの対応、でも なんだかせこすぎるぞ。この会社一応日本を代表する会社なんですけど。。(´・ω・`)