リフォームはドラマです(その1すべてはここからはじまった)
メルマガではお伝えしましたが昨年末念願のお風呂をリフォームしました。念のために言っておきますがいくらなんでも私がやったわけではありません😊トイレの修理や、キッチンの水栓の交換などなんでもするDIYな私ですが、さすがにお風呂リフォームはプロにお任せしないと。。 私はただリフォーム屋さんにお願いしただけです。しかし生まれて初めてのリフォームはまさに人間模様のドラマでした(笑)せっかくなのでブログ投稿いたしたいと思います。(一応、実話に基づいたフィクションです)
どのお宅にもあるお風呂。お風呂は家の要です。うちのお風呂は無駄に広くておかげでなんだか肌寒い。お風呂って広ければいいってもんじゃありません。私の場合、ジョギングが日課でして、走った後はシャワーを使います。ささっとシャワーするだけなのにせっかく乾いてたお風呂場が水浸しに。結局お風呂が渇くヒマがない。カビが大っ嫌いな、うちの奥さんは、これが許せないそうで。長年の悩みだったわけです。
週末のある日、突然「ショールームに行きたい!」と言い出した奥さん。まあ暇だし見るだけならいいかと、2人でメーカのショールームに出かけました。ちなみにショールームに行くときは事前に予約して、説明員とじっくりお話するのが普通だそうで、実際、ほとんどのメーカーのショールームは予約がないと入れないのです。私たちが行ったのは、予約なしでもOKと書いてあるショールームでした。いっちゃあなんですが、それだけの理由で決めて行ったわけです。なにせこっちはとりあえず見るだけですから(笑)
グーグルマップを頼りに電車と徒歩でショールームに。駅から徒歩15分くらいの幹線道路沿いにあるショールームです。だいたい皆さんこういうところには車で来るんですよねえ。来ているのは、家族連れ家族連れか年配の夫婦、車で颯爽と来場されてます。一方、リュック背負って徒歩でとぼとぼ来場する私たち、かなりのアウェー感が漂います(笑)予約もないし徒歩で来るし。。最初から歓迎されてない感じがします。被害妄想か(笑)
ショールームの入り口を見つけて、中に入ると、さっそく、受け付けの人が駆け寄ってきます。「いらっしゃいませ!ご予約のxx様ですね?」「あ、いや、予約はないです」「あ、、、そうですか。。 ご予約なしですか」「予約なしでもOKとサイトに書いてあったので、、、中見てもいいですか?」「はい、どうぞ。。ご自由にご覧ください。。。」
と、なんとも微妙な空気感ですが、最初から大歓迎されるとは思っていませんので気にしないことにします。とにかく中を見てもいいってことで、さっそくお風呂コーナーを見に行きます。いろんなグレードのお風呂がならんでます。お値段も基本はウンジュウ万から百ウンジュウ万円です。「ふーん。」以外の何の感想も浮かばない私。。奥さんは真剣にサイズや材質の説明を読んでますが、私は、ボーっと見てるだけ(笑)まあ見れば気が済むだろうから。ってことで、お風呂に見入る奥さんはそのままに、私は一人、自販機のコーヒーをすすっておりました。1時間経ったころ、ようやく奥さんも気が済んだようで「そろそろ帰ろう」と言い出したのです。ここまでは予定通りです。ショールームですからとりあえず見れば気が済むんです(笑)
そんな私たちが帰り支度をしていると私たちに1人の説明員さんがやってきて「よろしかったらご説明しましょうか?」と言い出したのです。こちらはすっかり終わった気分ではありましたがせっかくですので説明聞いてみようということになりました。その時はこれがそののち私たちの運命を変えることになろうとは想像もしませんでした(笑)
さっそく説明員さんは私たちが散々見たお風呂のサンプルの前に連れて行き型通りの説明を始めました。何十回何百回と同じ説明をしているんでしょう。立て板に水の如く説明が続きます。こちらは「ふーん」と聞いてます。自分の会社の製品とは言えなかなかよく知っているなあ、くらいの感想しか浮かびません💦
しかし説明の中でいくつか実演コーナーがありまして、これがグッときました。最初の実演は、このメーカーが得意とするホーロー浴槽に油性マジックで何か書いてその上にお湯を流すと、マジックでかいたインクがボロボロ落ちてくるってやつです。え?ほんとに油性のマジックペンがこんなに簡単に落ちる? 水性マーカーなんじゃないの?と疑り深い私はペンを手にとってみてみます。確かに「油性」と書いてある、普通のマジックペンです。これにはちょっと感動。ホーロー浴槽ってそんなにつるつるなのね(笑)
次の実演コーナーは浴槽の床タイルです。お風呂の床タイルと言ってもピンキリです。ここの上級グレードのタイルは丈夫で湿気にも強いんだそうです。そんな説明をした後で突然、説明員さんがタイルの上に仁王立ちになりました。ちょっと何か思いつめた表情です。「え?何するんだろ?」と思ったその瞬間、床タイルに思いっきりヒールのかかとで蹴りを入れました。「カッツーン」と響き渡る残響が。いきなり前置きなしです(笑)どんだけタイルが頑丈なのかを見せるためだったのです。いやいや、頑丈なのはわかりましたが、そこまでしなくても💦 これには私たちもびっくり。「うわーすごーい!」と何がすごいのかよくわからない歓声を上げる始末です(笑)「こんなこと若い女性の説明員にさせるのかよーおいおい」と心では思いながら思わず拍手です(笑)思えば、仁王立ちの際、思いつめた表情だったのは、ここはとにかく思いっきり蹴らないと演出効果が台無しですから、そのために気合を入れていたのでしょう(笑)気合いと蹴りの角度とかいろいろ考えるとかなり練習したに違いありません。
演出にすっかり心を奪われた私たちは、その後はもう言われるがまま(笑)勧められるままに候補を2,3選んで、後日見積もりを依頼することになりました。これがすべての始まりだったのです(笑)
続く