工場で働く!最初の仕事はコピーでした!

さて、新入社員の頃の話の続きです。手厚い1か月の入社研修を終えて、各自が配属先に散っていきました。ほんとに配属って適当というか運と言うか、こっちは何の希望も出してないし。。。希望の配属先くらい一応聞いてくれてもいいじゃんよ、と今では思いますが、その時はそれが当たり前だったようで、あまり深く考えてなかったです。はい。流れに身を任せる感じですね(笑)寄らば大樹の陰ってやつですよ!一応、新卒社員を1000人も採用するような大企業なので、ここなら一生安泰のはず!

私の配属先は郊外の工場となりました。都内から電車で2時間くらいかかります。通えるわけもなく、さっそく都内の会社の寮から工場の寮に引っ越します。といっても荷物がそんなにあるわけもなく、段ボールに数箱だったでしょうか。

配属先は、無線機の設計をする部門です。設計部門は工場の中にありまして、設計した製品を隣の工場の製造ラインで作るわけです。製造ラインには青い制服を来たパート従業員さんたちが、椅子に座ったまま、のんびり部品を組み立てています。製造ラインといってもベルトコンベアでもなく、結構のんびりしておりましたよ。

一方、設計部門がある建屋は大部屋!って感じの、大きな部屋でした。天井がすごい高い!工場なので当たり前かもですが。。とにかう工場の中に机を並べてエンジニアがせっせと部面を書いているのです! しかも!当時はタバコ吸い放題なので、皆さん、タバコ咥えながら、設計書を書いてます!机の上の灰皿には吸い殻が山のように!さらに天井が高いので照明が行き届かず、暗い! それぞれの机(いわゆるスチールデスクってやつ?)にデスクスタンドが置いてあってそこだけ眩しい感じです。薄暗いなかタバコの煙がもうもうと。そんな中で電話があちこちで鳴ってたり、電話越しに大声で話す声が響き渡ってたり。。。

突然ですがブラックレインという映画をご覧になったでしょうか?1989年公開の高倉健、松田優作、アンディガルシアそしてマイケルダグラスが出演、大阪が舞台のヤクザ映画ですが、あの映画で警察署内のシーンがあるんです。警部補の高倉健が登場するシーンですね。そこは大部屋で、タバコの煙が漂う、薄暗い、いかにもアジアな感じのごちゃごちゃしたパンクな感じの警察署。何が言いたいかと言うと、あの警察署を想像していただくとどんな職場だったからわかるかと(笑)後になってこの映画の警察署のシーンを見て「あーこれってあの時の工場みたいじゃん!」と思ったことを思い出します。

そんな職場で、新入社員の私はどんな仕事をしたのか?いきなり設計なんかできるわけがありませんので、雑用からスタートです。雑用と言えば今も昔もコピー!ですよね!私の最初の仕事もコピーでした。しかし!言っておきますが今時のコピーとはわけが違います。コピーと言うより、青写真、英語ではブループリント(英語のブループリントを和訳して青写真になったのだと思いますが?)で、当時のコピーとは青写真を焼く作業なのです!もうやり方の詳細はわすれてしまいましたが、青い感光紙に紫外線を当てて感光させて、光が当たったところは白くなるという原理を使って図面を複写するってやつです。当時の設計書や図面のコピーはそうやって作るのです!かなりアナログな作業なので、慣れないと紙が青いままだったり、白くなりすぎたり、失敗するわけです。この作業を先輩に教わって、1人でできるようになるわけです。紙のサイズもA1とかA2とかなのでデカイので、なかなかに難しい。こういう作業もコツを覚えるとうまくできると嬉しいです!今時の書類をセットして、コピーボタンを押すだけ、のコピーよりは達成感が違います!(笑)

そんな仕事をしながらも、「タバコ吸いながら仕事できるって最高!」と思ったことが懐かしいです。そして、その後しばらくして4Hが普通の大変な目に会うわけですが(笑)

皆さんの最初の仕事はいかがでしたか?

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