なぜ私はパソコンを修理するのか?
今日はちょっと変なタイトルでの投稿です。ご存じのとおりテックよしきではご依頼に応じて、PCを修理・拡張(メモリー増設や、SSD換装、Windows11へのアップグレードなど)を行っています。正直言って、それほど儲かるわけもないですし、作業や送付などでいろいろ手間もかかります。最低でも、なんだかんだで、3、4時間程度はかかります。比べるようなものではないですが同じ時間なら通訳案件をやる方がだんぜんいい稼ぎになります。また修理がうまく行かないリスクもありますし、気の抜けない作業もあり、神経を使います。もちろん家電量販店などでも修理・拡張を受け付けていますが、相当なぼったくり価格でやっています。それが嫌なら新品を買いましょう、ってことですね。
私がメインで使っているパソコンは5年前に購入した物です。新品でしたが、1世代古いモデルでしたので、定価で12万円だったのを7万円引きの5万円で購入しました。その後、メモリー増設、SSD換装、Windows11へのアップグレードなどいろんな修理・拡張をしながら使ってきました。おかげで5年経った今でも、元気に動いています。
その一方で、よく会員の方などから「パソコンは2,3年経ったら買い替えるものだと思っています」「もうなんだか遅くて使い物にならないので新しいのを買いました」という話をよく聞きます。これは非常に残念です。程度の差はあれ、直せばまだまだ使えるのに。しかも、「直す」と言っても、メモリー、SSD、電池など基本的な部品を交換するだけです。そこで「それなら、メモリーを増設すれば、まだまだサクサク動きますよ」「容量が足りないなら、SSDを交換すればいいんです」とアドバイスすると、「そんなこと自分ではできないし、いったい誰に頼めばいいのか、、」との反応が、、「じゃあ、私が作業しましょう。」ということになったわけです。
ところで私は物を捨てるのが嫌いです(「もったいない」が染みついた古い世代ということですが(笑)) 特に電気製品などの場合は、まだ動くもの、壊れていないものを捨てることができません💦 もちろん壊れたからと言ってすぐには捨てません。とりあえず修理します。壊れる理由は意外に単純なので、たいていのものは修理できます。
そもそも遅くなったパソコンは壊れているうちに入りません、遅くなる原因(要らないアプリなど)を取り除いたり、メモリーを増設すれば、サクサク動くようになります。 また、電池がダメになったノートPCも壊れたうちに入りません。もともとパソコンの電池は消耗品(2年程度で性能が劣化します)ですから、電池がダメになったら、電池を交換するだけのことです。
そういう事情もあって、会員の方からPC修理の依頼を受けると、対価としていただく作業代金以上に、「捨てずにまだまだ使えるようになった!」という満足感があります。いいことをした気分になるわけです(笑)そのため、金銭的にはあまり割の合わないPCの修理作業ですが、依頼があれば喜んで引き受けています。
いろんな電気製品の中でもパソコンは、かなり修理が簡単な製品です。使う部品がずべて標準化されていますし、Windowsの場合はいろんなメーカーがハードを作っているので、交換部品も安く入手できます。修理するための情報も豊富です。一部のモデルを除けば、メモリー、SSDなどの主要部品は、ソケットに刺してあるだけなので、交換は部品を差し替えるだけ。必要な工具はプラスドライバーだけだったりします。
ということで、ここでの結論は、「皆様、PCが遅くなったら買い替えを考える前にテックよしきに相談しよう!」です(笑) その前にいくらくらいかかるのか大体知りたい!という方はこちらをご覧ください。
以下は余談です。
パソコンは分解しやすくできている一方で、スマホは最悪です。昔の携帯に比べても、スマホはひどいです。まるでメーカーが修理なんか絶対させるもんか!と言っているような作りです。例えば、スマホの筐体(箱という意味です)にはネジが使われていません。接着剤で固定されています💦 つまり、蓋を開けることすらできないような作りなのです。
修理の際は、ヒートガンを呼ばれる熱風を出す機械で、高温にして、接着剤を溶かして無理やりフタを剥がします。なんとも無茶なことするなあというのが元エンジニアの感想です。
そもそもスマホの電池はなぜ内臓されていているのか?昔の携帯は電池パックが別になっていてユーザが自分で交換できたのに。電池は2,3年経つと劣化します。電池が劣化したら、電池を交換すればいいだけなのに、今ではスマホ本体を丸ごと買い替えをさせられているのです(喜んで新型モデルを買っている人は多いですが。。)
今日はこの辺で。 この話の続きは「修理する権利の話」と題して私の意見を投稿したいと思います。